ファッションの流行の歴史

ファッションの歴史において流行を追うようになったとはいえ、布地の色と模様は年を追って変化しましたが、紳士の外套の断ち方やベストの丈、淑女のドレスを裁断する時の型などの変化はよりゆっくりとしていました。男性のファッションは主に軍装から派生していて、西洋男性のシルエットの変化はヨーロッパ内の戦域で紳士将校たちが異国のスタイルを目にすることによって刺激を受けていました。1800年までには、全ての西ヨーロッパ人たちは同じような装いをするようになっていました。ファッションの流行には仕立屋や裁縫師たちが多くの革新に関与してきたことは間違いありません。織物産業も確かに数多くの流行を先導しましたがファッションデザインの歴史が始まったとされるのは1858年、イギリス出身のシャルル・フレデリック・ウォルトが最初のオートクチュール店をパリに開いた日であるとせれています。以降、プロのデザイナーが徐々に支配的な存在となってゆくのです。多くのファッションはストリートファッションを起源としているにもかかわらずです。現代人は幅広い衣服の選択肢を持っています。何を着るかはその人の人柄や好みを反映しています。文化的なステータスを持つ人々が何か新しいもしくはそれまでと違った衣服を着はじめた時、ファッションの流行は始まるのです。1つの社会の中でも、ファッションは時間の経過だけでなく年齢、社会階層、世代、地理条件などによっても大きく変化します。例えば、もし老人が若者のファッションに沿った装いをしたら、その老人は若者から見ても他の老人から見ても滑稽に映ります。最新のファッションに盲目的に追随する人は 「ファッショニスタ」もしくはファッション中毒と呼ばれています。さまざまなファッションを着て見せびらかすという営為の体系は、さまざまなファッション文をファッションの文法を用いて組み合わせるファッション言語とも見做せるのです。

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